経理業務の自動化事例5選|請求書処理・仕訳・経費精算をAI×RPAで効率化
経理部門は定型業務の割合が高く、自動化の効果が最も出やすい部門の一つです。AI-OCR、RPA、クラウド会計ソフトの組み合わせで、多くの経理業務を自動化できます。中小企業でも実現可能な5つの事例を紹介します。
事例①:請求書の受領→読み取り→仕訳入力の自動化

Before
取引先からの請求書(紙・PDF混在)を経理担当が1件ずつ確認し、会計ソフトに手入力。月末に集中する100件以上の請求書処理に毎月2日間を費やしていました。
After(AI-OCR × RPA)
AI-OCRで請求書の取引先名・金額・日付・品目を自動読み取り → RPAが会計ソフトに仕訳を自動入力 → 経理担当は異常値のみ確認・承認。処理時間が2日→半日に短縮されました。
事例②:経費精算の自動化
Before
社員がExcelで経費精算書を作成 → 上司が紙で承認 → 経理が手入力。申請から支払いまで平均5営業日。
After(クラウド経費精算 × ワークフロー)
スマートフォンでレシート撮影 → AI-OCRが金額・日付を自動読取 → クラウド上で承認フロー → 会計ソフトに自動連携。申請から支払いまで最短1営業日に短縮。
事例③:銀行入出金の自動消込
Before
銀行の入金明細と売掛金一覧を手動で照合。振込名義の違い(略称・個人名)で照合に時間がかかり、月末に4〜5時間を消費。
After(AI照合エンジン × 会計ソフト連携)
銀行API/EB連携で入金データを自動取得 → AIが振込名義と取引先名を自動照合(あいまい一致に対応)→ 高信頼度の照合結果は自動消込、低信頼度のみ人間が判断。照合時間が80%削減されました。
事例④:月次決算資料の自動生成
Before
会計ソフトからデータを抽出 → Excelで加工 → グラフ作成 → PowerPoint貼り付け。毎月同じ作業に丸1日。
After(Power Automate × Excel × PowerPoint)
Power Automateで会計データを自動抽出 → Excelテンプレートに自動投入 → グラフ自動更新 → PowerPointテンプレートに差し込み → 完成した報告書をメール自動送信。所要時間が1日→30分に。
事例⑤:請求書の自動発行・送付
Before
Excelで請求書を1件ずつ作成 → PDF化 → メールに添付して送信。月50件の請求書発行に半日。
After(クラウド請求書 × API連携)
受注データから請求書を自動生成 → 承認後にPDF化 → 取引先へ自動メール送信 → 入金期日のリマインダーも自動化。発行作業が半日→15分に短縮。
経理自動化の始め方
- 現状の業務フローを可視化する:どの作業に何時間かかっているかを記録
- ROIが高い業務から着手:頻度×所要時間で優先順位づけ
- 既存ツールの機能を確認:使用中の会計ソフトに自動化機能がないか確認
- 段階的に自動化する:完全自動化ではなく「半自動化+人間チェック」から始める
💡 インボイス制度対応も自動化のチャンス
インボイス制度への対応で請求書の記載事項確認が増えています。AI-OCRで登録番号の読み取り・照合を自動化すれば、対応負荷を軽減しながら正確性も向上させられます。